鉄道唱歌 山陽・九州編の歌詞(箱崎駅、筥崎宮)についえ、鉄道に詳しくない方にもわかりやすく解説してゆきます!
↓まずは原文から!
松かあらぬか一むらの
みどり霞みて見えたるは
八幡の神の宮ならん
さらに読みやすく!
松かあらぬか 一むらの
みどり霞みて 見えたるは
八幡の神の 宮ならん
さあ、歌ってみよう!
♪まーつかあらぬか ひとむらのー
♪みーどりかすみて みえたるはー
♪やはたのかみのー みやならんー
「筥崎宮」の鎮座する、箱崎へ
香椎駅(かしいえき)より鹿児島本線をさらに博多方面へ進めると、
- 箱崎駅(はこざきえき、福岡県福岡市)
をはじめとする、筥崎宮(はこざきぐう)の鎮座する地域に入ってきます。

箱崎駅(福岡県福岡市)
「戦いの神様」を祀る、日本三大八幡神社
筥崎宮は、いわゆる八幡の神様を祀る神社です。
八幡の神様(やはたのかみさま)は、いわゆる戦いの神様です。
「日本三大八幡」とは
「日本三大八幡」は、全国の総本社である大分県宇佐市(うさし)の宇佐神宮(うさじんぐう)に始まり、
- この筥崎宮(はこざきぐう)
- 京都府八幡市の石清水八幡宮(いわしみずはちまんぐう)
が存在します。
宇佐神宮については、以下の記事でも解説していますので、ご覧ください。

石清水八幡宮については、以下の記事でも解説していますので、ご覧ください。

源氏からも信仰されてきた、八幡の神様
八幡の神様は、戦(いくさ)の神様として源氏(げんじ)からも代々崇拝されてきた歴史があります。
源頼朝(よりとも)が幕府を開いた鎌倉(かまくら)には、鶴岡八幡宮(つるがおかはちまんぐう)という、これまた歴史的に重要な、八幡の神社があります。
そのため、上記3つに加えて鶴岡八幡宮も「日本四大八幡」としてもいい気が、個人的にはしています(あくまで個人的な意見なので、決して押し付けるつもりはありません)。
鶴岡八幡宮については、以下の記事でも解説していますので、ご覧ください。

八幡太郎・源義家が元服した、石清水八幡宮
石清水八幡宮(いわしみずはちまんぐう)は、あの源義家(よしいえ)こと八幡太郎(はちまんたろう)さんが元服(げんぷく)をした場所としても知られます。
なぜ「八幡太郎」と呼ばれるのか?
なぜ源義家が八幡太郎という名前なのかというと、石清水八幡宮で元服したからです。
元服(げんぷく)とは、成人の儀式のことをいいます。
源義家は、平安時代に東北地方で「前九年の役」「後三年の役」で活躍しました。
また、彼は福島県と茨城県の太平洋側の県境にある勿来の関(なこそのせき)において、
と詠みました。
これは、鉄道唱歌 奥州・磐城編 第51番でも歌われています。
詳しくは、以下の記事でも解説していますので、ご覧ください。

戦いの神様
八幡の神様(やはたのかみさま)は、先述の通り鎌倉にある鶴岡八幡宮(つるがおかはちまんぐう)のように、代々源氏(げんじ)によって「戦いの神様」「必勝の神様」として拝まれてきた歴史があります。
現代でも、多くのスポーツや大事な試合に勝つために、必勝祈願のために訪れる方が多くいらっしゃいます。
その他の「戦いの神様」
同じく「戦いの神様」つまり「軍神」と呼ばれる神様の中には、
- 長野県・諏訪神社の「タケミナカタ」
- 茨城県・鹿島神宮の「タケミカヅチ」
など、多くいらっしゃいます。
タケミナカタ・タケミカヅチについて詳しくは、以下の記事でも解説していますので、ご覧ください。

なお、タケノミカヅチノミコトは奈良時代に、茨城県の鹿島神宮(かしまじんぐう)から鹿(シカ)に乗って奈良に乗ってきたため、これが奈良の鹿の起源だと言われています。
箱崎駅で降りて、筥崎宮へ
筥崎宮(はこざきぐう)へは JR鹿児島本線の箱崎駅(はこざきえき、福岡県福岡市)から行くこともできます。
しかし、こちらから徒歩で行くとやや遠いため、
- 福岡市営地下鉄箱崎線(はこざきせん)・箱崎宮前駅(はこざきぐうえき)
で降りれば近くて便利です。
福岡市営地下鉄の空港線・博多駅から
- 中洲川端駅(なかすかわばたえき)
で箱崎線に乗り換え、貝塚(かいづか)ゆきに乗りましょう。
次回も、箱崎についての解説をします!
コメント